マルゴキブリ  Corydidarum nigra

昆虫

石垣島で採集したマルゴキブリについて。
本種について公開されている情報は多くなく、「自然度の高い森林に生息する」「夜行性」「木の幹で見られる」といった断片的な情報が中心である。総じて個体数は少ないと感じる人が多いようだ(自分もその一人)
2026年4月に行った石垣で本種を観察し、その一部を持ち帰り飼育を開始したためここまでで分かったことをまとめる。

今回、観察できたのは石垣島の山林。夜、幹径20㎝程度の木に付いており、その木以外では見られなかった。また、今回は野生のオスも見られなかった。

マルゴキブリ♀Corydidarum nigra

マルゴキブリ♂Corydidarum nigra

発生時期についてはよくわからないが大小さまざまな大きさの個体が確認できたため1年に複数回発生しており、1年中みられるのかもしれない。
石垣で発見したときは4月の後半だった。

飼育

餌は昆虫ゼリー、コオロギフード、野菜くずなどを与えた。野菜に関してはジャガイモ、ズッキーニ、ニンジン、バナナ、サツマイモなどを与えたがナスが最も反応が良く次に昆虫ゼリーだった。また、コオロギフードはほとんど食べてくれなかった。昆虫ゼリーも食い付きはいいもののすぐにカビが生えてしまうため扱いにくい。現在でもでも1つの餌に絞らず野菜くずや昆虫ゼリーをローテーションして与えている(現在コオロギフードは与えていない)

バナナの皮に集まる

環境

ケースはコバエシャッターの中サイズを使用。壁を昇る能力が非常に高いため縁にワセリンを塗ってある。 採集した際、幅20センチ程度の木に付いており、飼育下でも土に潜る様子はほとんど見られず、立てかけた葉や木に張り付いていることが多いため、こういった体を縦にできる環境を好むと思われる。 おそらくもっと広いケースで通気を確保した方がいいのだろうがスペースの問題で妥協。 8匹から飼育をスタートし1か月で2匹死んでしまったが原因はわからなかった。

繁殖

飼育スタートから14日程度で初めて幼体が確認できた。採集時には成虫のオスはいなかったため野生で交尾していたメスが混じっていたようだ。 また、3日程度餌やりをサボると幼体の死亡がみられた。幼体がいる場合は給仕頻度を高めたほうがいいかもしれない。
産み落とされた幼体は数日間、親の体から離れようとはしない様子が確認できた。


まだまだ飼育情報が少なく手探り状態だが、幼体も順調に成長しており飼育難易度はそこまで高くなさそうな印象。

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