ヤエヤママダラゴキブリ

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ヤエヤママダラゴキブリは日本最大級のゴキブリでありながら、飼育記録はそれほど多くない種類である。今回は2026年4月に石垣島で採集した個体が繁殖したため、その飼育経過と現在までに分かったことを記録としてまとめる。

学名Rhabdoblatta yayeyamana
和名ヤエヤママダラゴキブリ
体長50~60㎜
分布八重山諸島
保全状況なし

日本に生息するゴキブリの中では最大級で、成虫は50〜60mmほどになる。家に出没するワモンゴキブリやクロゴキブリなどは30~48㎜程度。実際に野外で見つけるとその大きさに驚かされる。
主に森林性で森の中で生活する。森の中であれば成虫は比較的簡単にみられるが、幼体は水辺の近くで湿った場所でしか見られない。このため、本種は半水生のゴキブリとして紹介されることが多い。驚かすと水の中に潜って逃げたりもする。このように、家に出没する衛生害虫のゴキブリとは生活圏が異なり、家に出ることはまずない。

今回持ち帰った個体について
4匹の成虫、2ペアを持ち帰り飼育をすることにした。
石垣島で採集してから15日後に卵鞘を出している個体を初めて確認。おそらく交尾は野外で済ませいたものと思われる。

この卵を確認してから54日で幼体を確認。2か月近くかかったのは4月の気温が20℃前後と石垣に比べて低かったことが考えられる。

飼育

まだまだ飼育を始めて日が浅く手探り状態だが、今現在の環境は、横40㎝縦30㎝高さ25㎝のケースにココピート、腐葉土、有機石灰、もみ殻燻炭を6:2:1:1で配合した用土を敷き、水場を設けてある。いつもは水場に入れてある鉢底ネット(足場)の裏にくっついている。本当に水辺に依存していることがわかる。
地面を掘ったりすることはないが、非常に素早く、ある程度の滑空もするため脱走には細心の注意を払う。特にガラスやプラスチックの壁面も登れるためケースの上部5㎝にはワセリンを塗り、登れないように加工するのは必須である。

エサ

エサはコオロギフード、野菜くず、昆虫ゼリーをローテーションして与えている。野菜くずはバナナ、ジャガイモ、ナス、ズッキーニ、サツマイモを与えた。
小食で一度の給仕で上げすぎると高確率で残し、カビが生える。最も反応がいいのはナスで、とにかくよく食べる。また、地衣類がびっしりついた枝を入れていると地衣類を食べるようで枝がツルツルになってしまった。非常食として常に入れておくといいかもしれない。

ここまで飼育してみての感想

成虫は丈夫で手間もいかからず育てやすい印象。しかしほかの飼育者の記事を見てみると、F1 以降の世代が取れず、累代飼育が難しいようだ。まずは今回生まれた幼体を生体まで育てたい。

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